こちらの記事では2021年12月23日、ENERGEIAのモバイルアプリのリリースを迎えまして、ENERGEIAの発案者である木坂健宣より預かった手紙を全文公開しています。
こんばんは、木坂です。
お待たせしました。
いや、お待たせしすぎたかもしれません。
いよいよこの日が来ました。
一応、僕はENERGEIAの発起人兼プロデューサーということになっておりますので、和佐君のように表立って何かをすることはほとんどないのですが、ついにこの日が来たかあ、と感慨無量の海に溺れております。
苦節3年。
構想4年。
思えば遠くへ来たもんだ。
もちろん、まだ僕がイメージする全ての機能が実装されるわけではないので開発は引き続き行われるのですが、しかしそれでも、アプリ化されるというのは大きな変化です。
今年に入り、開発チームを倍増しました。そんなに人数かけてもこのくらいのペースでしか進まないのかあ、まあ単純に人数の掛け算でスピードが上がるというわけでもないよなあ、と、モノづくりの難しさを実感したりもしました。
それでも、日々着々と(皆さんが気が付かないようなものまで含めて)マイナーアップデートがなされ、ついに今日アプリストアにENERGEIAが並ぶこととなります。
開発責任者―某所では「神」という名で親しまれているようですが―種市さんは先日のミーティングで「円形脱毛症が二ヶ所できている」と言っていました。今はアプリなんて掃いて捨てるほど世の中には存在しているので我々はそれが「当たり前」になっているわけですが、作る側には全然当たり前ではない。むしろ、当たり前にそれくらいストレスがかかるものなのだなあということも、改めて感じました。
僕は好き勝手、こういうインフラが欲しい、こういうことができるようにしてほしい、と言うだけでした。言うは易し、行うは難し。それを形にしてくれる人がいなければ、当然ながら、形にはなりません。
漠然とした僕のイメージを、コードという名の「形」に落とし込んでいく。全く門外漢の僕にはまるで魔法のように見えることもありました。この開発は以前頼んでいた開発会社で派手にポシャっているので余計にそう感じたのかもしれません。最初のころ、和佐君たちも「本当にちゃんと動くんだ・・・」と感動していた景色は今でも覚えています。
アプリがちゃんと動く。
当たり前のようで当たり前ではないこの現実が、こんなに感慨深いものだとは、38年間の人生で全く思いを馳せることすらありませんでした。
その意味で、確かにENERGEIAの発案者は僕ですが、なんとなく、イチユーザーとして公開を楽しみにしている気分でもあります。
ENERGEIAは、
「中身のアイディアを僕が、形式のアイディアを和佐大輔が出し、それをたーーーくさんの人の力で形にした」
と言えるものです。
僕と和佐大輔は、その「たーーーくさんの人」に一生足を向けて寝られないこととなりました。その「たーーーくさんの人」の力で形になったENERGEIA。当初の予定では僕らだけがひっそりと使う予定だったのですが、いろいろあってこうして一般公開する運びとなりました。是非、皆さんも楽しんで使っていただければと思います。
ENERGEIAは、僕なりに「人類に奉仕するSNSとは何であるか」という問いを考え続け、その答えとして提示するひとつの回答です。
その答えが、皆さんと一致するのかはわかりません。
ですが、我々人類が持つひとつの可能性として、共感してくれた皆さんの力を借りて、さらにENERGEIAを成長させていき、より善き人生の礎となっていけば、発案者としてこれほど嬉しいことはありません。
改めまして、種市さんをはじめ開発に携わってくれた皆様、僕と開発チーム間の翻訳者として四苦八苦した和佐スクールの皆様、そしてこれまでのウェブ版も、これからのアプリ版もENERGEIAを使って下さる皆様、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。
我ら人類、常にENERGEIAと共にあらんことを。
ENERGEIA発案者 木坂健宣