こんにちは、チヂミ作りにどハマりしている「エネルゲってる?」ライターの松嶋です。
なぜ僕がチヂミ作りにハマっているかというと、ローソンで『鉄板手焼海鮮チヂミ』という商品を購入したのがきっかけです。
コンビニによくあるおつまみ系の惣菜です。
コンビニの惣菜なんて、たかが知れていると思うじゃないですか。
でも一口食べたらめっちゃ美味かったんです!
今年は何かに没頭したい、エネルゲっってみたい!と考えていたこともあり、「チヂミなんて簡単に作れるだろう」という甘い考えでチヂミづくりを研究してきました。
チヂミ作りにどんどんハマっていったのですが、作れば作るほどにその奥の深さを知り、ローソンのチヂミを超えることができずにいました。
どうしたもんかと困っていた時にエネルゲってる編集長の堤さんから、おうちごはん研究部の阿部さんに相談してみようという話になり、協力をお願いしたところ快諾して頂き、
「ローソンの鉄板手焼海鮮チヂミを超えるチヂミ作り」
を阿部さんご協力のもと、挑戦していくこととなりました。
ちなみに今回の企画は前後編になっていて、前編はチヂミとの出会いから阿部さんに相談するまでの流れを書いてます。
はじめに僕のチヂミ物語を書いていますので、興味がある方はこのまま読み進めて頂けたらと思います。おうちごはん研究部のことや、阿部さんのことが気になるという方は「2、おうちごはん研究部との出会い」から読んでください。
ぜひ、最後まで楽しんで頂けたらと思います。
1、超絶美味いチヂミと出会い、それを超えるチヂミ作りに挑戦するけど超えられない日々
阿部さんと出会うまでは一人で研究していて、何度も作っては食べ、作っては食べを繰り返していましたが、ローソンを越えることはできないままでした。
ここではチヂミとの出会いからレシピ研究の顛末までを3つのパートに分けて紹介させていただきます。
1-1 ビールのお供にベストマッチなローソンの「鉄板手焼海鮮チヂミ」との出会い
僕は自分へのご褒美にビールを飲むことがよくあります。先日も、自分へのご褒美を求めローソンにひた走り、ビールとおつまみを物色していました。
その時、偶然出会ったのが鉄板手焼海鮮チヂミだったのです。
コンビニの惣菜なので味には期待していなかったし、ビールのおつまみになればいいかな程度に思って購入したのですが、食べてみると
うンまッ!
って感じで、想像以上に美味しかったんです。
前述したように、この時の体験と、何かに没頭したい思いが掛け合わさることでチヂミを研究することにしました。
研究するにあたり、どんなチヂミを目指すのかを決めておかないと、ぼんやりしたものしかできないと思ったので、
- モチモチ感が少なく
- お好み焼きに近い食感でバクバク食べることができて
- ビールが進むようなチヂミ
この3つを満たすものを作ろうと決めました。
ただ、チヂミは一度も作ったことがなかったので「チヂミ レシピ」で検索すると0.41秒で519万件がヒット。恐らくすべてのレシピを試したら近所のスーパーから小麦粉が一時的に消滅してしまうでしょう。
「あんたのせいで小麦粉が買えないじゃない」と、奥様方から反感を買うのも困るので、とりあえず検索結果の1~3ページぐらいまでを参考に作ってみることにしました。
1-2 小麦粉を混ぜるだけ!簡単だと思っていたけど以外に奥が深い
ヒットしたレシピをチェックしてみると、小麦粉だけで作るチヂミ、片栗粉と1:1で作るチヂミ、じゃがいもを入れるチヂミ…etc 沢山のレシピが紹介されています。
最初から応用レシピに手を付けると、自分が目指したいチヂミがブレる気がしたので複雑なレシピは避けて、まずはシンプルにニラチヂミを作ることにしました。
で、早速作ってみましたが、フライパンの大きさと材料の分量がミスマッチだったために生地が分厚くなりすぎて、チヂミと言うよりニラの入ったパンケーキが完成してしまい大失敗…
初めは小麦粉を混ぜて焼くだけだと考えていましたが作るほどに奥の深さを実感していきました。
1-3 自己ベストレシピは完成したけど、全くローソンの足元にも及ばない…
あらゆるレシピを見て、作っては食べる、作っては食べるを何度も繰り返し、それなりに納得のできるチヂミが完成しました。
ちなみに自己ベストレシピはこんな感じです。
材料(2人前) | |
---|---|
小麦粉 | 45g(大さじ3) |
片栗粉 | 15g(大さじ1) |
卵 | 1個(全卵) |
ニラ | 1/2束 |
塩 | ひとつまみ |
水 | 80cc |
ごま油 | 大さじ1 |
タレ | |
ポン酢 | 大さじ1 |
コチュジャン | 小さじ1 |
ごま油 | 小さじ1 |
※上記分量の場合フライパンは28cmがベストです。それより小さいフライパンだとニラのパンケーキになっちゃいます。
今のところ、小麦粉と片栗粉の比率は1:3だとモチモチしすぎず、お好み焼きに近い感じになるので個人的にはオススメです。
それなりに美味しいと思えるチヂミを作ることはできましたが、ローソンのチヂミには遠く及ばず、全く足元にも及ばない状態でした。
若干諦めモードの最中、エネルゲってる編集長の堤さんから、おうちごはん研究部の阿部さんに協力してもらうのはどうですか?と提案していただき阿部さんと対談することになりました。
2、ジャンルを問わず、自宅で再現できる「最高に美味しい料理」を研究する部活
部長 | 阿部 聡 |
発足日 | 2021年3月 |
部員数 | 137人 |
毎月取り組むレシピとテーマを決め、試行錯誤を重ねています。月1回の試食会(in東京)を開催中。
ジャンルは問わず、一つの料理の完成度を高め、『家でもこんなに美味しいものが作れるんだ』という感動を共有していく部活です。たまに失敗例も掲載されているのも見どころの一つ。
ここからは、阿部さんとのインタビューで『おうちごはん研究部』の部員さんについてや、活動内容についてなど、僕が気になっていることを質問させて頂きながら、チヂミレシピの考案をお願いさせて頂くまでを4つのパートに分けてご紹介していきます。
2-1 部員の58%は意外にも男性!?月に1度は試食会も実施
今日はよろしくお願いします。
お願いします。
まず、阿部さんがおうちごはん研究部でどんな活動をされているのかをお聞きできたらなと思っているんですけど。
色々な方が参加されていると思うんですけど、具体的な数字とかを話すと、30代、40代がやっぱり多くて、男女比では42%が女性で残り58%が男性みたいな感じです。
皆で料理を作ったりしてるんですか?
実際は僕が基本的には作るってことをやっていて、その内容とかレシピとかを投稿したり、部活のコンテンツにしたりしてます。皆で作るってことはやってないんですが、ちょくちょくこんなの作りました!っていうことで、コメントをしてくれる人もいますね。
あと、試食会を月に1回やってるんですけど、東京の清瀬に自宅兼キッチンがありまして、そこでやってますね。
試食会では、この料理っていうのを決めてやるんですか?
あっそうですね。今月は、例えばロールキャベツとアップルパイを作ってるんですけど、バリエーションをどんどん増やしていきたいなっていう目標があってやってます。
2-2 部員に最も好評だったのは4つの洋酒を使った大人のティラミス
これまでに作ったレシピでこれが一番ベストレシピみたいなのってありますか?
部員の評価によるとティラミスとかは新しいというか。僕はあんまり外のティラミスを食べたことがないので、こんなティラミスがあったら美味しいだろうなっていうのを勝手に想像して作り上げたのが良かったのかなと。まぁリスクはあるんですけどね。正解を知らない中で作ってますから(笑)
(笑)
ただ、市販のティラミスに(イメージを)引っ張られるのは嫌だなと思ったから、新しいものを作りたいなと思ったんです。今回は(市販の)ティラミスを敢えて食べないで、自分なりに正解を見つけてみようという試みでやったんです。それが思いの外「自分でも作ってみたら友達が大喜びしてくれました」とか、そういう声をもらったりとかしましたね
そのティラミスで阿部さんが一番拘ったところって何ですか?
大人の人が食べて美味しいティラミスっていうのをイメージしていて、洋酒を4種類使いました。あと生クリームを入れずに水切りヨーグルトを入れて、パルミジャーノチーズを削って入れて、濃厚さとヨーグルトの酸味を入れることによって油っぽくないティラミスになったかなっていう。
めっちゃ美味しそうですね。
ボリューム感はあるんだけど、おかわりしたくなるようなティラミスでしたね。お酒が好きであれば洋酒とかも、食べる場所によって洋酒を変えてあるので、色々な味が楽しめるっていう。
洋酒は何を使ったんですか?
洋酒は、ブランデーと、コアントローっていうオレンジのリキュールと、後はアマレットっていうアーモンドリキュール、あとマルサラ酒っていう白ワイン系のお酒ですね。
聞いたことないですね(笑)
(笑)
2-3 家でもできる最高に美味しい物を再現してもらえるようにレシピを作る
料理をする上で意識されていることはありますか?
やっぱり美味しいものを作りたいっていうのと、後は、僕はおうちごはん研究部っていう部活なので、家でもできる最高に美味しい物っていうのをどうやったらできるかっていうのを考えて、再現可能なものを作るっていうことをやってますかね。
色々レシピとかを見たりされるんですか?
僕は味の素とか化学調味料系はあんまり使わないっていう風に意識していて、だからそういうのを使ってない人のレシピとか見ますね。
そうなんですね!
やっぱりそういうのを使っちゃうと味が似通ってくるのでちょっと美味しいとは離れると思うんですね。だからあまりそういうのに頼らないレシピを参考にしてます。
じゃあダシとかも1から取ってるんですか?
基本的にはそうしてますけど、必ず代替案っていうのを作るようにしてます。2パターンぐらいのものを考えておいた方が僕以外の人の参考になると思うから。もし時間がない時はこうしたらいいですよっていう代替案を常に考えた上で料理するようにはしてますね。
僕も料理をたまに家でやるんですけど代替案があると凄くいいですね。
そうですね。本当においしいものを作ろうと思ったら手間掛けないと作れないということも分かってきたんで、手軽さはオプションなんですけどやっぱり重要な要素だと思います。
2-4 濃厚なあごダシを使って旨味を強くするとチヂミが美味しくなる
松嶋さんはチヂミはどういうシチュエーションで食べてるんですか?例えば、夕ご飯としてとか、酒のあてとしてとか。
酒のあてで食べることが多いです。
夕ご飯兼、酒のあてみたいな感じですか?それだけで食べます?
基本的にはおかずと言うよりかは、酒のあてのために食べてます。
じゃあ割と二人分ぐらいを一人で食べて満腹になりたい感じですね。
そうですね。事前にチヂミに関する自己ベストレシピを送らせて頂きましたが、阿部さん的にこうした方が良いんじゃないかっていうアイディアはありますか?
僕、お好み焼きを結構作ってた時期があって、やっぱりダシとかを入れたほうが良いと思うんですね。アゴのだしパックっていうのがあって、水をダシに変えるだけでだいぶ旨味が強くなるんですよ。
例えば、だしパック1に対して水を400cc入れるっていう風になっていたら、300ccに減らして濃厚なダシにしといて、それで粉を溶くとだいぶ粉っぽさがなくなって旨味が強くなって美味しくなると思いますね。
なるほどぉ。この時点で違いますね!
(笑)
あと、乾燥エビってあるじゃないですか、あれと、ちりめんじゃこを入れて海鮮っぽくしたらいいかなって思って、それとニラを具材として入れましたけど。僕は結構片栗粉多めでちょっとモチモチしてても側がカリッとしてれば美味しいなって感じるんでそんな感じでやりましたけどね。
なんかもう発想が僕にはないから流石ですね。そこを踏まえて阿部さんに是非レシピ作りをお願いしたいです。
是非。ちょっと僕も色々試したいなと思っているアイディアがあるので。ダシを丁寧にひかなくてもできるような簡単なレシピを作ってみようかなと思っているので。
是非お願いします!本当にありがとうございます。お忙しいと思いますが宜しくお願いします。
いえいえ、分かりました。
以上でインタビューに関しては終わらせて頂きます。ありがとうございました。
ありがとうございました。
3、まとめ
今回の前編記事では、僕がローソンの鉄板手焼海鮮チヂミと出会ったことで、
・チヂミを研究しようと思ったキッカケ
・自己ベストレシピが完成したこと
・それでもローソンの足元にも及ばない話
をお伝えしました。
また、阿部さんが運営されているおうちごはん研究部の、
・部員さんや試食会について
・研究部内で最も好評だったレシピ
・阿部さんが料理を作る上で大切にされていること
・チヂミを美味しく作るためのアイディアとレシピ考案を依頼
についてもご紹介しました。
アゴだしや乾燥エビを使うアイディアなど、僕にはなかった発想がインタビュー中に沢山出てきていて、どんなチヂミレシピが完成するのか今からとても楽しみです。
後編ではいよいよ阿部さん考案のチヂミレシピが公開されますので是非次回も楽しみのして頂けたらと思います。
また、今回のインタビューに出てきた、おうちごはん研究部でティラミスを作る回は見ているだけでも食べたくなっちゃうので是非覗いてみてください♪
エネルゲってるライター 松嶋
後編はこちらです!